現在の派遣先様は当社に転職する前からお世話になっています。

私はある電機メーカーに派遣技術者として20数年勤めています。アルプスビジネスサービスの所属になったのは9年前のことです。当時所属していた会社が閉業したのですが、派遣先様での仕事を継続するため紹介された当社へ移籍したという経緯があります。派遣先様で任されているのはプリンター開発における機構評価、解析などです。今でこそ「任されている」なんて言えますが、私は文系出身で、当初は「分からないことが分からない」状態で、言われたことをやるので精一杯でした。派遣先様の技術者の皆さんに良くしてもらい、分からないことは細かく親切に教えてもらいました。5年ほど経った頃、点が線になったように「仕事が見えてきた」と実感できるようになりました。一つひとつの作業の必要性や採ったデータがどのような成果につながっていくのか分かるようになった。私はものづくりがしたくてこの業界に入りましたが、仕事を通して設計者のものづくりへの情熱を肌で感じられることは刺激的ですし、まさに「一流に出会える」醍醐味を味わってきました。

商業用大判プリンターの機構の評価・解析を担当しています。

以前は家庭用やオフィス用のプリンター開発に携わったこともありますが、今は主に商業用の大判プリンターに携わっています。屋内外の大判のPOPやポスター、ディスプレイ用などの印刷をするプリンターです。よって機構の精度、印刷の品質が高いレベルで求められます。メカ設計担当者とチームを組んで各機構を三次元測定機などを用いて評価、解析し対策検討などを行うのが私の仕事となります。大型のプリンターの場合、開発に2〜3年かける場合もあります。派遣先様の技術者の皆さんとはチームワーク良く、何でもフランクに言える良好な人間関係を築けています。私自身は当然ですがプロ意識をもって求められる成果を出し、開発に貢献することを使命としてきました。日々の小さな結果にも喜びはありますが、関わった製品が市場に出たときなども達成感を味わうことができます。私は今、50代半ばですが派遣技術者として一つのメーカーに長く勤務し、技術を深堀りしていく働き方もある、ということを知ってもらえればと思います。

営業所の若手技術者のステップアップの力になりたい。

一技術者として今後もキャリアを重ねていくとともに、名古屋営業所の技術リーダーとして果たすべき役割もあります。私にも経験がありますが派遣という働き方は迷いが出たり不安をもったりすることがあります。そんなときにリーダーとして受け口となって一緒に考え、道を探していくような役目を担っていきたいと思います。以前から考えていたことなのですが、特にまだ新しい名古屋営業所の技術リーダーになったことで、多くの若い社員の皆さんに私が歩んできたキャリア、ものづくりの現場での楽しさ、派遣技術者としてのやりがいといったものを伝えていきたい。そして派遣というスタイルで技術者としてのキャリアを全うできることも伝えたい。同じ派遣先様の社員の方とは毎月の交流会、ほかの社員とはリモートなどでコミュニケーションをとっていますが、もう一歩進めて、皆でキャリアアップしていける、スキルアップしていけるような、ベースとなる仕組みや制度を営業所に作り、定着させていきたいと思っています。